歯についての豆知識
お子様のケア
噛む力は3歳までに身につけることが大切
歯は生まれてすぐに生えてきますが、噛むことは他の運動と同じように学習しながら覚えていくものです。期間は3歳まで、特に離乳期には注意して噛む力を身につけさせてあげましょう。
噛む力が発達しないと、食事が不自由になってしまうばかりか、口元や顔の印象にも影響してきてしまいます。口元のしまりが悪く、歯並びや噛み合わせが乱れる原因にもなりかねません。
ぜひ次のチェックポイントをチェックしてみてください。当てはまる項目がある場合は、一度最寄りの歯科医院に相談してみることをおすすめします。
お子様にこんなクセ・行動はありませんか?
- 口元から唾液が出やすい
- いつも唾液が出ている
- 食べ物を口いっぱいにほおばる
- 食べ物を口の中にためこんでいる
- 噛まずに飲み込む
- 吸い込むように食べる
- 飲み込むときに下あごがこわばりやすい
- 下唇を噛む
- 口を開けたまま食べ物を飲み込む
- 片側だけで噛んでいる
- くちゃくちゃ、ぺちゃぺちゃと音を立てている
- 食べるときに舌をだす
- 口元の汚れが激しい
- 噛む回数が少ない
- 発音が不明瞭
ご家庭での生活はきちんと送れていますか?
- 発達にあった調理や食べ方ができていない
- 調理に時間をかけていない、献立の種類が少ない
- 食べる意欲がない
- 食事の時間が不規則
- 家族で食事をとることが少ない、雰囲気が悪い
- 食事はやわらかいものが多い
- 食事中に水や牛乳を飲ませて流し込ませている
- 睡眠・排便習慣などの子供のリズムを矯正しようとしている
大人になってからのケア
歯並び・噛み合わせが悪いと、食事が楽しめないばかりか発音も不明瞭になってしまうことがあります。歯や口元に自信が持てずにいると、口を開いたり笑ったりすることをためらうようになり、日常生活を楽しめなくなってしまいます。
そのような口元のコンプレックスは、適切な歯科治療で回避あるいは解決することができます。
きれいな歯並びがもたらすメリット
白くきれいな形の歯が自然に噛み合っていると、口元だけでなく顔全体が明るい印象になります。表情も豊かになり、自分に自信が持てて、性格まで明るくなってきます。ですが噛み合わせが悪いと、食事が楽しめないだけでなく発音がしづらい、ブラッシングがしにくい、虫歯や歯周病になりやすいといった機能的な影響が出てしまいます。さらに見た目に自信が持てないことで消極的になり、自分で思っている以上に暗いイメージを持たれてしまう可能性もあるのです。
症例解説
神経を抜いた歯でも・・・
上の症例は、重度の虫歯で神経を失った歯を治療によって漂白するなどして見た目の美しさを劇的に回復させた例です。削って被せることなくここまできれいな白さを手に入れることができました。
歯の生え際をきれいに
下の症例は、歯の生え際のラインがでこぼこしており、人工の歯であることがわかってしまう状態でした。そこでラインをそろえてクラウンなどを作り直し、歯ぐきの黒ずみもメラニン色素除去法という方法で健康的なピンク色に戻しました。この方は入れ歯を装着していたのですが、入れ歯もバネが見えないマグネットタイプのものに作り替え、自然で美しい口元に回復させることができました。
審美歯科治療であなたの口元は変わります
歯は毎日の食事で酷使されており、疲労を起こして病気を招くことがあります。毎日のブラッシングが正しく行えているかどうかはもちろん、歯並びや噛み合わせなど専門的な視点からも歯の状況を診断することはとても大切です。一日でも早く、そしてできるだけ長く美しく健康的な歯でいられるよう、審美歯科に一度相談してみましょう。
歯から人生を変える
あなたは、いろいろな表情を自然に作ることができていますか? 表情が乏しいと、思っていることが伝わりにくくなったり、親しみにくい印象を持たれてしまったりすることがあります。人間関係にも大きく関わってくる顔の筋肉は、実は歯と深い関係にあるのです。
歯の治療や日頃のトレーニングを行えば、顔の筋肉が思うように動かせるようになり、表情が豊かになり、毎日を明るく楽しく輝かせることができます。
総合的な治療で心の健康まで回復した症例
長い間堅いものが噛めなかった患者様です。特に気になっていた右下の歯が抜けてそのまま放っておいたことで、右の唇がさがり、頬の筋肉のハリも失われてしまいました。
治療で噛むための土台となる歯を整え、よく噛めるようトレーニングをしたことで、顔の筋肉にもハリが出て表情が明るくなりました。
顔の筋肉を鍛えるスマイルトレーニング
顔や口元の筋肉をスムーズに使えれば、自然に笑うことができます。日頃のトレーニングで自然な笑顔を手に入れましょう。
(1)顔と唇を静止した状態で口角を少し上げる
(2)筋肉の緊張を強めた状態で、頬を横にふくらませ歯を強調するように口を開く。このとき、口角がキュッと収縮することで同時に下唇が下の歯を覆うように意識する。この状態を10秒間キープ
(3)指で口角の位置を確認し、さらに10秒間キープ